Zornの補題に関するノート

今日、スタート代数という勉強会に参加予定ですが、ちょっと予習+αの準備ということでノートしときます。

えー、タイトルの通り「Zorn補題」ですね。
選択公理(axiom of choice)や整列可能定理と同値な定理ですが、どういった定理なのか、必要最低限な言葉の準備です。

  • 順序集合
    • 集合Aに対し、順序が\precが定まっているとは、次の3つの公理が成立していることを言うa, b, c\in Aに対して、、、
      • (1) a\prec a
      • (2) a\prec b, b\prec a \Rightarrow a=b
      • (3)  a\prec b, b\prec c \Rightarrow a\prec c
  • 全順序集合
    • 集合Aが全順序集合であるとは、
      • (1) Aが順序集合である
      • (2) 任意のa,b\in Aに対して、a\prec bもしくは b\prec aのいずれかが成立する
  • 上限
    • 集合Aの中に上限がある、とは、
      • (1) Aが順序集合である
      • (2) x\in Aが存在し、任意のa\in Aに対して、a\prec xである

このとき、x\in Aが一意かどうかは分からんw

で、こやつらを総動員して「帰納的」な集合の定義。

  • 帰納的な順序集合
    • 集合が帰納的な順序集合とは、次を満たすこと
      • (1) Aが順序集合である(まー、これは当たり前やね)
      • (2) Aが空でない全順序部分集合A\primeが、Aの中に上限をもつ

でもって、準備の最後がコヤツ:

  • 極大元
    • 順序集合Aに対して、a\in Aが極大元であるとは、a\prec bかつa\neq bとなるb\in Aが存在しないこと

、、、長いな。。以上を元に、Zorn補題を述べると、

Zorn補題帰納的な順序集合は、極大元をもつ