指数法則と加法定理は親戚:)
先日、数学ガール 〜フェルマーの最終定理〜という記事を書いたけれど、そこで扱われる「(指数関数の)指数法則」と「(三角関数の)加法定理」が「親戚」と言えることを思い出した。
ちょっと印象的な言い回しなのだけれど、実関数としての指数関数と三角関数*1は一本の微分方程式の実部(real part)と虚部(imaginary part)とみなすことが出来る。
これを解くと、唯一の解
が出てくる*2。で、細かいことを省いて象徴的に書けば
勿論、。このうち、実部、虚部を象徴的に書けば
だ。最後の等式はオイラーの公式を使った。
それで、お題目の「指数法則と加法定理は親戚」という話。実数に対して指数法則
を考えてみよう。左辺はオイラーの公式より
一方の右辺は、
実部と虚部を比較すれば
ですよね。そう、これは三角関数の加法定理ですね。複素関数の(正則関数に関する)微分方程式さえ認めれば、指数法則から加法定理を導くことが出来るんです♪